自分の月なのに名前が違う?4月の名前の由来
以前のブログで、9月から12月は名前の由来と順番がずれているという紹介をしました。
今回は1月~12月までの英語の名前の由来を一挙紹介します。
1月(January)
ローマ神話の過去と未来を見据えて門を守護する神ヤヌス(Janus)から
2月(February)
ローマ神話の浄罪と贖罪の神フェブルウス(Februus)から
3月(March)
ローマ神話の軍神マルス(Mars)から
4月(April)
ギリシア神話の女神アフロディテ(Aphrodite)から
5月(May)
ローマ神話の豊穣の女神マイア(Maia)から
6月(June)
ローマ神話の結婚生活の守護神ユノ(Juno)から
7月(July)
古代ローマの暦(ユリウス暦)を制定したユリウス・カエサル(Julius Caesar|英語ではジュリアス・シーザー)から
8月(August)
初代ローマ皇帝のオクタウィアヌスの称号であるアウグストゥス(Augustus)が由来
9月(September)
ラテン語で7番目の月という意味
10月(October)
ラテン語で8番目の月という意味
11月(November)
ラテン語で9番目の月という意味
12月(December)
ラテン語で10番目の月という意味
いかがでしょうか。
ジューンブライドというのは結婚生活の女神の月だから生まれた言葉なのかな、
とか、
ラテン語と英語だとだいぶ読み方が違うんだなというのが良くわかりましたが、
気になるのは4月に突如表れるギリシア神話の神と、
7月8月の実在した人物の名前です。
4月の名前について調べてみると、名前の由来には諸説あることがわかりました。
・ギリシア神話の神アフロディテ(Aphrodite)
・つぼみが開くという意味のラテン語(aperit)
・ローマ神話のウェヌス(Venus)
ローマ神話の神も由来だそうですが、他の月と比べると名前が全然違うのが気になります。
そこでウェヌスという女神について調べてみました。
ウェヌスという女神は本来は囲まれた菜園を司る神でしたが、
のちにギリシア神話のアフロディテと同一視されて
愛と美の女神と考えられるようになったそうです。
日本では英語読みのヴィーナスと呼ばれることが多いです。
4月については最初に暦が作られた時からアプリ―リス(Aprīlis)という名前で、
その時点でアプロディテを起源としていたという情報もあるので、
当時の人もいろいろ混ざってしまっていたのでしょうか。
自分の月という意味なのに名前が違う女神ウェヌス、少しかわいそうな気がしてきました。