自分の名前の月を作った?ユリウス・カエサルと暦と7月の名前
1月~12月の月の英語名の由来を紹介した時に
7月(July)の由来はユリウス・カエサル(Julius Caesar|英語ではジュリアス・シーザー)から
ということを知り、
1年=12か月となったのはいつなのかを紹介したときに
ユリウス暦のことを詳しく知り、
賽は投げられた、ブルータスお前もか、という有名な言葉を残したユリウス・カエサルが現代の暦に大きくかかわっていることを知った私です。
自分の名前を月の名前に付けるとか、やっぱり歴史に名を遺す人はやることが違うな、と思いさらに情報を追ってみたので、今回はユリウス・カエサルが暦に与えた影響をまとめてみようと思います。
【ユリウス暦とは】
紀元前45年1月1日から導入された、古代エジプトで使われていた太陽暦を使った新しい暦です。
1年は通常365日、4年に一度366日のうるう年となります。
古代ローマでは2月が年末で、3月から1年の執務が始まっていたことから、ユリウス暦でも最後の月である2月に1日加えることになりました。
ユリウス暦はその後1600年近くにわたって利用され、現在でもユリウス暦を利用している地域や教会があるといいます。
【ユリウス暦を作った理由】
ユリウス暦以前の暦では1年=約354日で3年ごとに1か月分実際の季節と暦がずれてしまっていました。
知識のある人たちが集まって、数年に一度、うるう月を追加してずれを直していました。
うるう月で直したといっても細かいずれは調整されず、
紀元前46年には実際の季節と暦が3か月分ほどずれていました。
これではまずいと思ったユリウス・カエサルは、エジプトの天文学者の助言を受けてユリウス暦を作り、実際の季節とのずれがないようにしました。
【7月の名前】
紀元前44年3月、ユリウス・カエサルが暗殺されてしまいます。
この年からカエサルの生まれ月である7月をジュリアス:Julius ( Iulius ) と呼ぶようになりました。
最初月の名前の由来を知った時は、ユリウス・カエサルが自分の名前を月の名前にしたのかと思ったのですが、カエサルの死と神格化の影響でそう呼ばれるようになったようです。
そこまでの影響を当時の人たちに与えていたこと、その名前が現在まで残っている事がすごいですね。
暦を作って運用を開始した翌年にカエサルが暗殺されることやその後1600年近く利用されたことに驚きました。
細かい違いはありますが、現在使われている暦とほとんど同じというところを見ても精度が高いのもすごい。
現代のように電気も機械もない古代ローマや古代エジプトの学者の知識とその正確性にも驚きました。
いろいろ調べて新しい知識を得ると、関連することも気になっていくのが楽しいです。また新しい知識を仕入れたらまとめて紹介します。