ビヨンセのウェブサイトが提訴される
ITあれこれ:2019年02月28日
一ヶ月ほど前、ビヨンセのマネジメント会社が、視覚障害者のファンから訴えられたとニュースになりました。
どういうことかというと、ビヨンセのウェブサイトは視覚障害者にとって介助なしではショップやサービスにたどり着けないため、米国の「障害者差別禁止法(ADA)」に違反している、ということだそうです。
近年、先進国ではウェブアクセシビリティ(ウェブを利用するすべての人が情報やサービスを利用できること)が理由で訴訟が増えているといいます。健常者、障害者、高齢者に関わらず、すべての人が利用できないサイトは人権侵害として扱われるのが現代の先進諸国の常識のようです。
このニュースに関して、一部で「自分が使いづらいからと言って訴えるなんて身勝手」だとか「どうしてもアクセスしたいならお金出して介助してもらえばいい」などの意見が見られました。自身が健常者である人が発した言葉なのでしょう。
日本は国の方針、国民の意識が非常に低いため、ウェブアクセシビリティの面で遅れているといわれています。この先、高齢化が進む日本は「健常者」がマイノリティになる可能性がゼロとは言い切れません。
おしゃれなデザインのウェブサイトも見ていて楽しいのでいいですが、
それは利用するすべての人のことを思って作っているのか、改めて考えさせられるニュースでした。
参考サイト:https://www.buzzfeed.com/jp/skbaer/beyonce-website-accessibility-1
by E.Uruga