VR酔いの対策技術
ITあれこれ:2017年03月15日
VR(バーチャルリアリティ)について、ソフトが出る度に酔い問題についての新たな工夫が施されるようになってきました。
前回の記事で紹介しましたように、VRの酔いは下記の条件で起こりやすくなります。
・カメラが激しく動く
・自分の意図しない方向にカメラが動く
・水平線を傾けない
※酔いには個人差があります。
この条件の中の「カメラが激しく動く」についての酔い問題の対策を紹介します。
VR内では高速でカメラ移動をすると、周りの景色が激しく動き、多くの情報を目で認識しきれなくなり、酔いやすくなります。
現実世界の車で例えるとわかりやすいかと思います。
ゆっくり走れば周囲の景色を確認しやすいですが、高速道路等でスピードを出すと自然と視野が狭まります。
この視野の動きをVRで再現すると、カメラ移動の開始から少しづつ視野を狭めることで、視界の情報量を制限されますので、酔いを最小限に抑えられます。
最近私が購入したVRソフトで「Eagle Flight」という鷲(わし)になってパリの街を自由に飛び回れるゲームでもこの技術が使われています。
建物の隙間や地下鉄のトンネルを高速で飛び回るような映像になりますが、思った程酔わずにプレイできたので驚きました。
いつか私もVRのソフトを作ってみたいと思っていますので、これからもこういった技術を勉強していきます。
by T.KOMATSU